1時間毎に、高画質ビデオと最新のニューイヤーコンサートをご覧いただくことができます。 本年度の第84回ニューイヤーコンサートの指揮は、2度目になるクリスティアン・ティーレマン。毎時40分からは、夏の夜のコンサート2023が始まります。指揮はヤニック・ネゼ=セガン。

詳細なコンサート・プログラムはコンサート・ホールの黒い入口ドアにございます。

初めてのニューイヤーコンサートは、クレメンス・クラウスの指揮で1939年12月31日に開催されました。元日に行われるようになったのは、第3回目のコンサートからでした。また、あわせて映画館の外での隣にあるキャビネットもご覧ください。現在と同じく、コンサートはウィーン楽友協会(「音楽の家」からは歩いて5分の場所にある)の「黄金ホール」で開催されました。

オーケストラの音色とウィーンの音楽のスタイル

ウィーンフィルハーモニーの音楽のスタイルは、その伝統と独特の途切れないなめらかな音のたまものです。ウィーン独自の木管楽器には、時折り通常とは異なる指づかいや、特殊な形のマウスピース、そして特殊なリードが使われています。これは、特にウィーン独自のオーボエで顕著にみられます。ウィーン独自の金管楽器、例えばトランペットには、回転バルブシステムがあり、穴の幅が少し狭くなっています。また、ウィーン独自のトロンボーンとチューバでも類似の器具が使われ、F音で、音色と音量の違いを生み出します。

しかし、なんといっても、国際的に使用されるモデルと最も大きな違いを持つのは、ウィーン独自のホルンのF音です。その音質は、鋭く発されるものではなく、よりなめらかなスラーが可能になります。さらに、ウィーン独自の打楽器も、いくつかの特徴を持っています。皮を張った打楽器は、すべて天然素材の皮を使用し、ヤギ皮ヘッドで、プラスチック製よりも豊かなオーバートーンを奏でます。そして忘れてはならないのは、有名なウィーン独自の弦楽器の音でしょう。これは、個々の楽器の特定の属性ではなく、オーケストラ全体の演奏スタイルに由来するものです。

ご存じでしたか …

伝統的な「男性による」ウィーンフィルハーモニーが初の女性団員を迎えたのは1997年のことで、オーケストラの創立から155年のことでした。 最初の団員となった女性は、ハープ奏者の アンナ・レルケス。